女性の腹囲基準が男性よりも大きいのは日本だけ

2008年4月から大勢の方が気にすると思われるある数値「男性85cm以上、女性90cm以上」。そうです、メタボリックシンドロームの基準となる腹囲(腹回り)のサイズのことです。

骨格や身長が考慮されていない点にも疑問の声

不思議なことに、この基準値が男性よりも女性の方が大きいのは、世界で日本だけなのです。国際糖尿病連合は日本の基準はおかしいとして、「日本人の腹囲基準は男性が90cm、女性が80cm」と修正を求めてきました。

メタボリックシンドロームはそもそも生活習慣病の「予防」を目的としているはずなのに、なぜ日本人女性だけ90cmと基準が甘い(ヨーロッパ、他のアジアの女性は80cm、肥満大国アメリカでさえ89cm)のでしょうか?

国際的な批判を受け、今回のメタボ基準を策定した厚生労働省をはじめとする人たちは、女性の皮下脂肪が多いから男性よりも腹囲が大きいと説明しています。では、なぜ他国では女性の方が小さいのか。世界中で日本の女性のみが異常に厚い皮下脂肪でないといけないことになります。

東海大学医学部教授の大櫛氏によると、腹囲の計測位置の国際的な常識は、肋骨の下と骨盤の上のちょうど中間地点。ところが、日本はCTで内臓脂肪面積を測定しやすいように一律へその位置で計測しているとのこと。このへそ基準では、骨盤の大きい女性の場合、その骨盤サイズまでも反映してしまうのです。

また、厚生労働省が根拠としている「女性の方が皮下脂肪の量が多い」という主張も、男性554人、女性194人の計748人からしかデータを取っておらず、サンプル不足が否めません。
さらに、腹囲の基準値に、骨格や身長が考慮されていない点にも疑問の声が出ています。

内臓脂肪を測るには、MRIやCTを使うことが必須なのですが、特定健診では機器を使った測定は行われず、腹囲の値だけで判断されることになります。

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