糖尿病の発病者の約半数はBMIが25以下です

特定保健指導対象者の選定方法として、まず、腹囲とBMI(体重kg÷身長m÷身長m)で内臓脂肪蓄積のリスクを判定します。

日本ではこのBMIの数値が25以上だと「肥満」とされますが、ある住民健診のサンプル約2400人を追跡調査したところ、BMI25.0〜29.9が最も死亡率が低いということが判明したそうです。また、アメリカの最新調査でも同様の結果が出たとのこと。

内臓脂肪というのはいざという時のために貯蔵されたエネルギーですので、病気や手術になった時に回復力の高さとしては「ちょいメタボ」の方が長寿の傾向にあるということですね。

痩せていても糖尿尿の危険性はあります

BMIが35以上の太り過ぎはリスクが高くなりますが、同様に痩せ過ぎも危険です。日本人男性と死亡率の関係を調べた調査によると、BMI18.5以下の死亡率が極めて高くなっています。

アメリカでの死亡原因のトップは心臓疾患ですが、日本人のトップはがんです。栄養状態が悪く、コレステロールが低下するとがん死亡率が上昇するといわれ、肺炎などの感染症も痩せ型のほうがかかりやすく治りにくいのです。

日本の場合、太り過ぎ(BMIが35以上)が人口に占める割合は0.3%程度しかいないのに対し、痩せのそれは6.7%と驚くほど多くなっています。この背景にはダイエットブームの影響で女性の栄養状態が悪いということがあります。

本来ならば、太り過ぎと同様にこの痩せ過ぎもにも警鐘を鳴らすべきなのですが、特定健診では痩せ過ぎの人への保健指導はほとんど考慮されていません。

一般に、喫煙者で痩せの人はがんのリスクが高くなりますが、特定健診での基準値がクリアされれば「異常なし」と判定されるわけです。

また、糖尿病は肥満の人しかかからない病気のように思われていますが、発病者のBMIの数値見ると25以下が50%を占め、痩せていても運動をしない人は糖尿病になるのです。血糖値が正常範囲でも油断は禁物です。

痩せには、いわゆる隠れ肥満なども多いとされ、運動不足になりがちです。痩せはメタボリックシンドローム以上にリスクをはらんでいる可能性が高いのです。

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