血清クレアチニンが検査項目から外れ、腎疾患の見逃しも

腎不全や心血管疾患の危険因子として注目されている慢性腎臓病(CKD)の評価ができないと危惧する声があります。特定検診における検査項目の策定当初は、血清クレアチニンが入っていましたが、尿検査がありませんでした。

CKDの評価に欠かせない血清クレアチニン

糸球体腎炎など腎疾患の早期発見に尿蛋白はきわめて重要な指標だとして、厚生労働省と協議した結果、尿検査が加わり、代わりに血清クレアチニンが外れてしまったのです。

慢性腎臓病の評価には血清クレアチニンと尿検査が必須ですが、特定健診だけでは不可能です。慢性腎臓病の患者数が全国で約2000万人に上るという実態(日本慢性腎臓病対策協議会による疫学調査より)と逆行しているといわざるを得ません。

筑波大学腎臓病態医学教授の山縣氏は「今後、学会などを中心に、糖尿病や高血圧の患者さんだけでなく、特定健診の保健師同対象者にも、クレアチニン検査を必ず受けるように啓発していく」としています。メタボリックシンドロームに特定した健診によって、特定外の病気が増加したとなっては「笑い話」では済まされませんよね。

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