血圧測定は動脈硬化と密接な関係にある高血圧の予防に重要

心臓のポンプ作用で血液が全身に送り出されるときの圧力を血圧といい、心臓が収縮したとき最高血圧(収縮期血圧)に、心臓が拡張したときに最低血圧(拡張期血圧)となります。

血圧測定

血圧は、1.心臓のポンプ作用の変化、2.抹消血管の抵抗性、3.全身の血液量、4.血液の粘り具合、5.血管壁の弾力度、などによって変動し、これらのどれかに異常がみられた場合に高血圧、低血圧となるのです。

高血圧と動脈硬化は、深い相関関係にあります。動脈硬化が起こって血管の壁が硬く狭くなると、血管は拡張しにくくなるため、最低血圧が上昇します。すると、脈圧(最高血圧−最低血圧)をある程度保つために、最高血圧を高くしなければならなくなり、その結果として高血圧となるわけです。

高血圧が続くと動脈に負担がかかり、血管に障害が生じて動脈硬化を引き起こします。また、血管によって養われている脳や心臓、腎臓などの全身器官に障害が生じてきます。例えば、高血圧に耐えられなくなって脳の血管が破綻すると、脳出血が起こります。

高血圧は、生活習慣病の発症と密接な関係があります。血圧は日常の健康状態を知るうえでも大切ですので、普段の自分の血圧を知っておきましょう。

血圧測定で何がわかるのか?
血圧検査は、心臓が血液を送り出す能力や、血管の弾力、血管の詰まり具合などを調べるために行なわれるものです。特に、高血圧は動脈硬化に伴って起こる脳卒中や心臓病の重要な危険因子となるため、血圧はこれらの病気を予防する上で重要な指針になります。

基準値
日本高血圧学会が2004年に定めた血圧の判定基準では、最高血圧140mmHgまたは最低血圧90mmHg以上を高血圧とし、さらに次のように分類しています。

血圧の判定基準(単位:mmHg)
左の数値は最高血圧(収縮期血圧)を、右の数値は最小血圧(拡張期血圧)です。

  • 至適血圧…120 かつ 80未満
  • 正常血圧…130 かつ 85未満
  • 正常高値血圧…130〜139 または 85〜89
  • 軽症高血圧…140〜159 または 90〜99
  • 中高症高血圧…160〜179 または 100〜109
  • 重症高血圧…180以上 または 110以上
  • 収縮期高血圧…140以上 かつ 90未満

検査結果の見方
最高血圧が120mmHg未満で、最低血圧が80mmHg未満の状態が至適血圧と呼ばれ、最も理想的な血圧です。正常血圧(最高血圧130mmHg未満、かつ最低血圧85mmHg未満)は合併症のリスクが少ない範囲、正常高値血圧(最高血圧130〜139mmHg、または85〜89mmHg)は高血圧ではないけれども注意が必要な数値です。

最高血圧が140mmHg、最低血圧が90mmHgを超えると高血圧と診断され、数値によって「軽症」「中等症」「重症」に分類されます。高血圧は糖尿病や心臓病(心筋梗塞、狭心症など)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)の合併症がある場合にはリスクが高くなります。

異常があったらどうするか?
原因となる病気がある二次性高血圧が疑われる場合は、心電図、心エコー、胸部X線撮影、血液検査などで診断をつけ、その病気を治療することが必要です。

血圧を安定させるには、過度のストレス、喫煙、肥満、運動不足、飲酒などの上昇因子を避けるようにしましょう。

気温の下がる冬場は血圧が上昇しやすくなっています。とくに冬場の入浴時やトイレでは血圧が上昇しやすいので、バスルームに備え付けの暖房を利用したり、トイレに行くときには面倒でも上着を羽織るなどして、温度差を少なくするようにしましょう。

塩分の過剰摂取も血圧を上げます。1日の塩分の食事摂取基準は、成人では男性10g未満、女性8g未満が目標量となっていますので、減塩食を心がけましょう。書店の健康関連のコーナーに行けば、おいしく食べられる減塩食の本がたくさんありますので、一度参考にしてみてください。

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