尿糖の検査は糖尿病の早期発見に欠かせません

血液中の含まれるブドウ糖のことを血糖といい、このブドウ糖が尿中に漏れ出てきたものが尿糖です。ブドウ糖は、インスリン(膵臓から分泌されるホルモン)の働きによって細胞に取り込まれて生命活動に欠かせないエネルギーへと変わります。そして、最終的には二酸化炭素と水になり、余計な水分は尿として体外に排泄される仕組みになっています。

尿を浸して、その変色具合で判断する定性検査

尿糖の検査で何がわかるのか?
健康な人であれば血糖値は常に一定で、ブドウ糖が尿中に排泄されることはありません。たとえ腎臓で濾過されても、尿細管で再吸収され、再び血液中に戻るためです。

しかし、体に異常が起きていると、血糖値が一定限度を超えたときに分解や再吸収が間に合わず、ブドウ糖が尿中へ出てしまいます。この尿中へ漏れ出したブドウ糖が尿糖です。

尿中にブドウ糖が大量に出る病気の代表格は糖尿病で、予備軍を含めると1600万人以上いると考えられています。したがって尿糖検査は糖尿病発見の重大なカギとなります。

尿糖検査はどのように行なうのか?
検査方法としては、1.試験紙を利用してブドウ糖の有無を確認する定性検査、2.尿に含まれているブドウ糖の量を調べる定量検査の二つのタイプがあります。一般には、定性検査で尿糖が出ていると認められた場合に定量検査が行なわれます。

基準値
定性検査で陰性(-)を示せば正常です。試験紙がわずかに変色する疑陽性(±)のときは、異常値と考えます。定量検査では、1日あたりの尿糖量が40〜85mgの範囲であれば正常です。

検査結果の見方
定性検査が陽性(+)の場合は、尿中にブドウ糖が漏れ出ていて、糖尿病や腎機能障害が疑われます。尿糖が高値のときには多尿となるので、水分をこまめに補給して脱水症状に陥らないように注意しましょう。

異常があったらどうするか?
糖尿病が疑われた場合は、空腹時血糖値や血中インスリン濃度を検査します。糖尿病と診断されたら、治療を開始します。重症度により食事療法、運動療法、インスリン注射を行いますが、1日の摂取エネルギー量を守り、適度な運動を行なって血糖値をコントロールすることが基本となります。

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