尿酸濃度が7mg/dl以上になると、高尿酸血症と診断されます

尿酸は、細胞の核酸(遺伝子のもとになる物質)の成分であるプリン体が体内で代謝されるときにつくられる老廃物です。尿酸は血液中に含まれ、腎臓で濾過されて尿中に排泄されますが、なんらかの理由で血液中の尿酸量が増えた状態を高尿酸血症といい、国内の患者数はおよそ600万人と推測されています。

痛風

一般に、血液中の尿酸濃度が7mg/dl以上になると、高尿酸血症と診断されます。この値を超えると、尿酸が血液内で溶けなくなって結晶化し尿酸塩となり、腎臓や手足の関節、耳たぶなどに沈着します。

原因としては、体質に加え、肥満、飲酒、プリン体を多く含む食品の摂取、激しい運動(ジョギング・水泳などの有酸素運動では、尿酸値は上がりません)、ストレスなどが考えられています。また、血液疾患や腎臓病も、血液中の尿酸濃度を高める原因になります。

高尿酸血症の症状
結晶化した尿酸が引き起こすさまざまな症状を痛風とよんでいます。痛風は、足の親指の付け根が赤く腫れ上がり、刺すような痛みを覚える関節炎(痛風発作)から始まります。
最初の発作は1週間ほどで治まりますが、放置すると再度発作が起こり、慢性化します。

結晶化した尿酸が腎臓の尿細管に沈着すれば、腎臓の機能を低下させて腎不全を起こします。また、痛風は虚血性心臓病の危険因子とされており、高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満などを合併することも多いので、脳血管障害や心臓病を併発することも少なくありません。

高尿酸血症の治療
食事療法が中心となります。総エネルギー摂取量を減らし、プリン体を多く含む食品(レバーや魚類)をできるだけ避け、飲酒も控えます。
尿が酸性の場合は、尿酸が溶けにくくなるので、野菜、海草など尿をアルカリ化する食品をとるようにします。水分を多めにとり、過剰な尿酸を尿とともに排泄させます。

適度な運動を毎日継続し、痛風発作が起きたときは、抗炎症鎮痛薬で炎症と痛みを和らげます。食事療法で尿酸値が下がらない場合は、尿酸排泄薬や尿酸生成阻害薬で治療します。

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